“海の森”サンゴ礁はなぜ白化している?わたしたちにできることも紹介!
こんにちは!かがりです。
多くの海洋生物の生息地となっているサンゴ礁。
近年、世界の3分の1にあたるサンゴの種類が絶滅危機状態にあることをあなたは知っていますか?
「サンゴの白化」という現象を耳にしたことのある人もいるかもしれませんね。
本記事ではサンゴ礁を未来に残すためのヒントとわたしたちにできるアクションも紹介していきます。
サンゴってどんな生き物?
サンゴ礁はなぜ海にとって大切?
サンゴは、森の木々のように二酸化炭素を吸い、酸素を出す生き物として知られています。
そして海の0.1%の表面積をおおうサンゴ礁は、9万種もの生き物が生息する場所となっています。
海洋生物の4分の1を占める数と聞くと、サンゴが海にとって重要な生き物であることがわかりますよね。
また大きなサンゴ礁は津波から陸地を守る防波堤の役割も持っています。
ところが、2011年時点で世界のサンゴ礁の75%が危機的状況にあると報告されています。
原因などは後ほど見ていきましょう。
サンゴとは岩?植物?
ズバリサンゴとは「動物」です!
サンゴポリプと呼ばれるサンゴ表面部分の突起ひとつ一つが動物であり、わたしたちがサンゴとしてとらえているのは、サンゴポリプが無数に集まった集合体のことを言います。
夜間にエサであるプランクトンを食べるときにはポリプから触手が出てきて捕まえているそうです。
サンゴを取り巻く問題
サンゴ礁の白化
。1997年から1998年にかけてエルニーニョ
の影響で全世界的に海水温が上昇し、大規模な白化現
象が起こりました。
サンゴ礁の白化問題が明るみとなったのは、1997年にエルニーニョ現象が発生し海水温が上昇したことが大きなきっかけとなります。
水温がサンゴに適した25℃~28℃より高い30℃の状態が長く続いたことにより、サンゴが白化してしまったのです。
サンゴは、海水温が2℃上昇すると失われてしまうと言われているほど繊細な生き物です。
温暖化による海水温上昇が、サンゴにとって悪影響を及ぼしているのです。
天敵オニヒトデによる被害
オニヒトデは、表面に毒針を持つ直径50㎝のサンゴを食べる大型のヒトデです。
このオニヒトデが近年大量発生していることも、サンゴが減少傾向にある原因の1つです。
海へ流れ込んでいく生活排水など含まれる有機物が増加していることが関係しています。
サンゴ保護のためにできることは?
植林活動に参加・寄付をする
サンゴを次世代へつなげるためには保全活動が重要視されています。
日本ではサンゴの植林や保全活動が沖縄を中心に行われています。
「~世界一サンゴにやさしい村~『サンゴの村』宣言」を唄う恩納村ではSDGsなどとも絡め活動が活発に行われていますので、気になる方はチェックしてみては?
自治体やNPO、ホテル等が連携してサンゴの植え付けを体験できるサービスや、直接現地へ赴くことができない場合でも寄付をすることで応援することが可能です。
二酸化炭素の排出を減らす
海水中に二酸化炭素が大量に流れ込んでしまうと「海洋酸性化」が起きサンゴが住みづらい環境になります。
従って二酸化炭素の排出の排出を抑える生活を心がければ、サンゴ保全につながると言えます。
電車やバス、自転車を使う生活や地元の食材を購入して輸送エネルギーを抑える方法や、自然エネルギーを取り入れた電力会社を選ぶことなどもおすすめのアクションです。
生活排水を見直す
オニヒトデの繁殖を防ぐには、生活習慣を見直すことからはじめてみましょう。
以下3つのアクションを行うことで、処理場などでも処理しきれない有機物を減らすことができますよ!
- フライパンや食器についた汚れはふき取ってから洗おう
- お米のとぎ汁は土に還すor無洗米を選ぼう
- 洗剤やシャンプー類はせっけん成分など生分解性や自然由来の物を使おう
「なぜ無洗米がエコなんだろう?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
無洗米は、実はとぎ汁による水質汚染を防ぐために開発されたお米!
米ぬかに含まれるリンや窒素は、自然由来の成分ではあるものの土壌や河川の汚染の原因となってしまう成分のため、製造工程で水を使わず米ぬかを処理する無洗米はエコと言えるのです。
サンゴ保護活動例
ここからは、サンゴを保護するための企業の取り組みや商品をご紹介します。
サンゴを守る日焼け止め
ジーエルイー合同会社から発売されている「サンゴに優しい日焼け止め」。
商品名の通りサンゴの生態系に影響がない成分でつくられています。
海や川のレジャーの際には、日焼け止めがそのまま流れ出るため特に自然を傷つけることのないアイテムを使うことを習慣づけたいですね。
環境に優しいことはもちろん、人にも優しい点もうれしい日焼け止めとなっています。
上記公式サイトからの購入がお得みたいです!
パルシステムのもずく
わたしが利用している生協のパルシステムでは、製品の販売額の内1部がサンゴ植え付けの基金となる沖縄県恩納村産のもずくを販売しています。
「サンゴともずくに何の関係が?」と思うかも知れません。
実は沖縄県恩納村は国内のサンゴの内多くの種類が生息する地域。
漁業においても、海の生態系を守ろうという活動が根付いているのです。
カガリビのアパレルアイテム
最後は、筆者が運営するハンドメイドブランド「カガリビ」の寄付付きアイテムの紹介です。
季節に合わせたニットのシュシュやヘアバンドの販売金額の内、5%をサンゴ保護へ寄付しています。
保護団体へ寄付をすることは、少しハードルが高いと感じる人も多いと思いますが、日々使うアイテムからサンゴの現状や寄付文化が広まればいいなと思っています。
まとめ
サンゴの現状や、おすすめアクションまでとり上げました。
サンゴのみならず、自然界の生き物はみなつながっています。
わたしたちとサンゴの関係を改めて考えてみませんか?